ひとりごと

最新
--

東京国立博物館

東京国立博物館にて、特別展「書の至宝」を観覧してきた。数年前から年間パスポートを購入しているので、年6回まで特別展に入場できる。(同一の展示は1回限り)正直の所、自分の興味のスコープとすこしズレがあるので、チケットを買ってまでは見に行かなかったと思う。

古代には木簡が官庁の行政文書の作成に使用され、その後紙が伝来したが、当初は貴重品で国立寺院での写経など限られた用途でしか使用されなかったとのこと。唐との交流が疎遠となり影響が薄れると、和様の書が全盛を迎え、日本固有の仮名の世界が展開した。一方で禅や儒学を通して中国書法の影響も受け続けることになる。

会場はかなりの混雑で、「名品」と言われる作品はなかなか近くで見ることすら出来ないほど。やはり趣味として書をたしなまれている方が多数来場されている模様だった。残念ながら私は書の価値を見分ける力は乏しいが、文化財としても貴重な書跡の実物を見ると言う経験は貴重なものであった。

14 Feb. 2006


公式サイト: http://www.tnm.jp/

Latest Update: 28 Feb. 2006

(C)無断転載はご遠慮願います。引用はルールを守ってお願いします。

←前月へ | 翌月へ→
トップへ | エッセイの目次へ