最近よく聞かれる言葉「逆ギレ」。この言葉自体いわゆる「新語」の類なので、定義も曖昧なまま一人歩きしている感はあります。キレる、は他人の前で自分の感情を抑えられなくなって大声で叫んだり暴力をふるったりする行為です。「逆」は何が逆かと言えば、「道理」逆と言うことです。
そういうわけで私としては、『何かルール違反や大きなマナー違反をして、他人からそれを指摘された者が暴言を吐いたり暴力をふるう行為』を「逆ギレ」と定義します。最近は公共の場所はほとんど禁煙ですが、そういう場所で喫煙をして咎められた者がナイフで相手を斬りつけた、と言う事件まで起こっています。逆ギレもここまで来ると社会に恐怖感すら与えるものになります。
カップ麺と言えば圧倒的に中華麺系が多い中、この東洋水産の商品はなかなかのロングセラーです。1985年当時に有るイベントで販売していたのを覚えているので、少なくとも20数年経っていると思われます。特に「きつね」の方は、西日本と東日本ではスープの処方を変えているのだそうです。カップのどこかに東西を示すマークがついていると言う話を聞いた事があります。
カップ麺の容器の形状は大きく分けて扁平なタイプと深いタイプがあります。「赤いきつね」と「緑のたぬき」はどちらも発売以来扁平なタイプの容器で販売されているようです。やはりそば・うどんに使用される丼の形状を意識したのでしょうか?
ところが、ある方からこの商品に「カップヌードル」などで使用されている縦型の容器に入った物も存在する、という話を聞きました。注湯機構付の自動販売機で販売するための仕様だとの事です。用途に合わせて細かい改良を加えるのは、日本の物づくりの得意技のようです。
2008.7追記:発売されたのは1978年で今年が30周年だそうです。
ベトナム戦争が実質的に米国の敗北で終わったのが1975年の春でしたから、今年で32年になります。米軍撤退後も、経済の混乱状態が長く続き西側諸国との通商も非常に限られていました。ソビエト連邦崩壊以後、一気に世界のボーダーレス化が進む中、人件費の安さもあって、諸国が競ってベトナムに投資し通商を活発化させて来ました。
しかし、長期にわたる戦争と戦後の混乱のため、経済・社会・科学技術あらゆる分野で他国から大きく後れをとっています。それを挽回すべく、諸国から多くの人材が派遣されて様々な分野で指導に当たっています。私の勤務先の先輩が、定年退職後JICA専門家としてベトナムに派遣されていました。研究者として専門分野での実績はもちろんのこと、国際交流活動にも積極的で、退職前の数年は国際協力事業関連の業務に従事していました。
本日、その先輩が亡くなったという信じられないような悲しいニュースが届きました。詳しい経緯は全く聞いていなかったのですが、昨年夏にベトナムに渡ってしばらくして現地で感染性の病気にかかり、昨年の終わり近くに日本に戻って入院して治療していたものの、病状は好転せず亡くなったとの事です。
詳しい事はうかがっておりませんし、プライバシーにも関わる事なので軽率な事は書けませんが、いわば国を代表して日本とベトナムの架け橋として派遣されていた訳ですから、この様な事になる前に周囲が何らかのサポートができなかったものかと残念に思います。一般論としていえば、現地の人にはそれほど致死率が高くない病気でも、外国人がかかると免疫がないため重篤になる場合が有るそうです。今回の悲しい出来事が、せめて今後の途上国支援プログラムで同様の悲劇が生じるのを防ぐための教訓として活かされる事を祈るばかりです。
改めて故人のご冥福をお祈り致します。(合掌)