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つれづれなるままに その1(No.1 - No.5)

N0.1 出発進行 [NEXT]

どこかに出かけるとき、あるいは何かをはじめるときに「出発進行」というかけ声を使う人がいます。このなにげなく使っている「出発進行」ということばの由来をご存じでしょうか?

実はこのことば、鉄道の用語なのです。元々駅長さんが列車の出発を指示するときや運転士さんが列車を発進させるときに使っている掛け声なのです。「出発進行」を「さぁ出かけよう、あるいは始めよう」という意味だと思っている人も多いかもしれませんが、実はこの「出発」と「進行」は鉄道の用語としては特別な意味があるのです。

まず、「出発」ですが、これは「出発信号機」のことで、簡単にいえば「駅から列車を発進させることを許可する信号」なのです。(反対に駅に入場して良い、と言うことを示す信号機を「場内信号」といいます。)そして「進行」というのは文字通り「進んで良い」という意味ですが、厳密には「その区間で許される最高の速度まで出して良い」という意味なのです。具体的には灯火式の信号機では緑色の灯火で示されます。今ではごく一部のローカル線をのぞいてほとんど使われていない、腕木式の信号機(映画「鉄道員」には登場しました)では斜めに下がった腕が「進行」を意味します。つまり「出発進行」とは文字通りには「出発信号機」が「進行」を示しています、と言う意味になります。そこから出かける準備が出来た、と言う意味に使われる様になったということなのです。

そういうことで、にゃん太のWEBページもまだまだ前途は遠いですが、とにかく部分的に皆さんにお見せ出来る状態になりましたので、「出発進行!」としましょう。

2001年11月14日

N0.2 タグで書くかWEB作成ソフトを使うか [NEXT]

にゃん太はこの「Goro Goro にゃんた」の各ファイルを全て手作業でタグを打ち込んで作成しています。世の中にはWEB作成のための便利なソフトウエアが多数流通しています。いろいろな人のサイトをのぞきに行ってもHome Page BuilderやPage Millなどのツールで作成した物が多く見られます。これらのソフトを使用すると初心者でも比較的短時間で見映えの良いサイトを作ることが出来て、なかなか便利なのは事実です。

しかしこれらのソフトで作成したサイトで、往々にしてフォント「小」でないと文字が重なってしまうとか、ブラウザウインドウのサイズによって表示が著しく乱れる場合がありました。また Netscape Navigator では全く表示出来ないサイトもありました。これはブラウザ側の実装が不備なことによる場合も多々あるのですが、『WEB閲覧者の全てが1024x768ドット以上の解像度で Internet Explorer 5.0 以降を使ってフォント「小」に設定して見ている』という訳ではないということは頭に入れておくべきです。Netscape Navigator は 4.x では HTML4.01 / CSS2 を十分サポートして居らず、最新版の6.2はまだ不具合が多くて使い勝手が悪い状態では「Netscape User にまで責任もてない」というWEB作者の気持ちも理解出来なくはありません。そうは言っても、WEBは(たとえ自己満足とし作っている場合でも)見てもらうために作っているのですから、そのような考えは、ほどほどにするべきではないかと思います。

私も Netscape Composer を使用してみたことがあるのですが、どうも出来映えが自分の意図した物にならず、結局タグを修正して手直しすることが多く、それなら最初からタグを打ち込んで作ってしまえと言うことになりました。そう言う訳で、今日もにゃん太はエディターの画面でしこしことタグうち作業をしているのであります。

2001年11月15日 / 11月22日訂補

N0.3 等幅フォントとプロポーショナル フォント [NEXT]

ワープロの普及する前、日本語でまとまった文章を書く場合は原稿用紙に書いていました。原稿用紙にはマス目が引かれていて、どの文字も(句読点も)1文字は同じく1マスを使います。一方欧文では古くからタイプライターを使っていましたが、タイプライターの活字は文字によってその占有する幅が違います。l(小文字のエル)やiのような文字は幅が狭くWやMはそれなりに広いスペースを使います。前者の字幅一定のフォントを等幅フォント、後者の字幅可変のフォントをプロポーショナルフォントと言います。

最近は日本語でも欧文の習慣を取り入れて、文字毎に字幅を可変にしたフォントがパソコンで使われる様になりました。WEBブラウザでは設定変更しない限り、原則的にWEBサイトの文字はプロポーショナルフォントで表示します。メールソフトでも初期設定がプロポーショナルフォントと言うこともあるようです。

パソコン通信で画像情報の転送が困難だった時代、文字を組み合わせて画像を作る技法が流行りました。広く使われている英文の文字コードがASCIIコードと呼ばれることから、この「文字絵」を「アスキーアート」と呼んでいます。しかし最近のプロポーショナルフォントで見ると行毎に位置がずれてしまってうまく表示出来ないことになります。電子メールなどで、今でもこのアスキーアートを使う人は居ます。もし受け取ったメールなどにちょっとずれた絵模様らしきものが入っていたら、等幅フォントを使って表示出来る環境にコピーして見てみると作者の苦労を偲ぶことが出来るかもしれません。いえ、そのあの例の匿名投稿掲示板のネコちゃんのことを言っているのではありませんが、、、

2001年11月22日

N0.4 みかか、ウナ電 [NEXT]

まだ個人でインターネットに接続するのが難しかった頃、パソコンで通信をやっている人たちはNiftyserveやPC-VANなどにターミナル接続でアクセスしていました。その頃パソ通ユーザーの間で流行った一種の隠語に「みかか」とか「みいそ」と言うのがありました。日本語キーボードでは英字や数字のキーにかな文字が割り付けられていて切り替えて使用する訳ですが、英字の略語をいうのにわざとこのかな文字の方を使って表現する訳です。Nのキーは「み」、Tのキーは「か」なので「みかか」でNTTのことになる訳です。同様に「みいそ」はNECをさします。

ここまでが前置き、本題は「電報」の話です。今では慶弔以外にほとんど使われなくなった電報ですが、加入電話が普及していなかった時代は急ぎの連絡といえば電報でした。「ウナ電」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ウナ電は至急電報のことです。郵便で言えば速達、割増料金を払うことで普通の電報より早く届く電報のことです。この「ウナ」ってどういう意味でしょう?前置きの部分を想い出してキーボードを見れば「4U」です。4U=For You で、あなた宛と言う意味と考えるとなんとなくもっともらしく聞こえます。しかしそれは正解ではありません。発想は近いのですが電報の時代はキーボードではなくモールス信号なのです。英文モールスでURgent(緊急)の頭2文字URを打つと ・・− ・−・ で、これを和文モールスで読むとウナとなるのです。これがウナ電の「ウナ」の由来のようです。

2001年11月23日

N0.5 NetscapeとIE [NEXT]

現在WindowsまたはMacOSで使用されているブラウザの多くはIntenet Explorer(IE)かNetscape (Communicater または Navigator) であるといえるでしょう。もちろんそれ以外のブラウザも少数ながらユーザーがいます。HTMLの本質はマークアップ言語であって「ブラウザで表示させるためのソース言語」という考え方は間違いなようです。そのような立場に立つ人たちは市中で使われているブラウザがどのように表示するかなど構わず、「正しい」マークアップを行えばよい、と主張しています。

この主張、一見もっともらしいのですが、なにか根本的なところで間違っている様な気がします。HTMLがマークアップ言語であるのは事実で、そこは間違っていません。では何のためにHTMLを書くのでしょうか?もしマークアップされた文書を作成することそのものが目的なら、ブラウザの見映えなど考えず正しいマークアップに努めれば良いでしょう。しかし、インターネット環境を通じて閲覧して貰うことを目的にWEBサイトを公開するなら、閲覧者が快適に読むことが出来る、ということが何より大事だと思います。もちろん正しいマークアップに心がけるのは無意味なことではありませんが、たとえ正しいマークアップでも実際に多くの人が使っているブラウザで見苦しい表示しか出来ないのでは本末転倒と思います。もちろんこれらのグラフィック対応ブラウザ以外で見てもきちんと情報が得られるサイトを作るのは意味のあることです。

現在のところこの「ごろごろ にゃんた」のサイトには自己満足とごく内輪の仲間内を意識したコンテンツしか有りませんので、あまり難しく考えずNetscapeとIEの2つのブラウザでほぼ「まともな」見え方をする様に意識しつつなるべく「正しい」HTMLを書くように努力しています。

ところで、Netscapeの4.xはCSSの解釈にバグが多く使い物にならないという評判を良く聞きます。一方それに較べてIEは4.0以降で概ねCSSを正しく実装しているので、「正しいマークアップ」を強調される方々のなかには自分のサイトはNetscapeではスタイルシートをカットしないと閲覧出来ないと主張されたり、ブラウザを判定してスタイル情報を完全にカットして表示するように設定しているひともいます。それではIEは本当に正しくCSSを実装しているのでしょうか?これは私がCSSを正しく理解していない為である可能性も否定出来ませんが、IEの5.0/5.5では<DIV>などのブロック要素に対するフォントの属性(色、サイズなど)やマージンの設定がブロックを閉じた後も「継承」されてしまうという致命的なバグがあるように思われます。これはかなり迷惑なことです。フォントは次のブロックで改めて指定し直すことである程度回避出来ますが、マージンの問題はこちらの頭が対応しきれません。ああ、もういっそのこと「俺は正しいHTMLを書いている。ちゃんと表示しないのはブラウザにバグがあるせいだ」と言って逃げてしまったらどれほど楽なことか。(自爆)

2001年11月28日
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